「Surface Pro LTE Advanced」の「LTE Advanced」って何？ それがついてるのとついてないの、どっちがいいの？ とお悩みの方へ、
LTE Advanced つきの Surface Pro がどんな機種か、どんな風に使えて、（LTEなしの機種と）どう違うのかレポートします。
（Surface Pro LTE Advanced は、マイクロソフトの代理店さんからご連絡いただき、期間限定で特別にお借りしました。一般向けの貸出サービスは実施していないそうです。）
Surface Pro LTE の 2020年 最新記事はこちら↓
この記事の内容：
「Surface Pro LTE Advanced」ってなに？
LTE-Advanced とは
LTE-Advanced（エルティーイー・アドバンスト）は、スマホなど携帯端末の高速データ通信の方式。いわゆる4G（フォー・ジー）の一種で、そのなかでも特に通信速度の速い規格です。
「Surface Pro LTE Advanced」は、LTE-Advanced（4G）通信に対応した Surface Pro のこと。
ざっくりいうと、
「Surface Pro LTE Advanced」は、SIMカード（※）の差しこみが可能で、Wi-Fi が使えないところでもネットにつなぐことができる《スマホみたいな通信機能》つきの機種、です。
（※）SIMカードについて：
SIM（シム）カードは、スマホなどに入っている小さなICカード。このカードが入っていることで 4G 等の通信が可能となり、Wi-Fiがない環境でも通信ができるようになります。
「Surface Pro LTE Advanced」に入れられるSIMカードのサイズ規格は、nano SIM（ナノ・シム）。
LTE Advanced 2 の「2」って？
公式通販サイトで Surface Pro のページを見ると、「LTE Advanced2」と記載があります。
「LTE Advanced2」の「2」は、LTE-Advancedのバージョン番号や製品番号等ではなく、脚注があるので2番を見てください という意味です。
実際にページの末尾に書いてある注記の2番の内容は、以下のとおり。
LTE 機能は、LTE Advanced 対応の Surface Pro i5 / 256GB SSD / 8GB でのみご利用いただくことができます。
ご利用いただけるサービスおよびパフォーマンスはサービス プロバイダーのネットワークによって異なる場合があります。互換性、料金、 SIM カード、およびアクティベーションについての詳細は、ご利用のサービス プロバイダーにお問い合わせください。
すべての仕様と対応周波数は surface.com でご確認ください。eSIM でご利用頂けるデータ プランは、市場やキャリアによって異なる場合があります。
「LTE Advanced」って、どんな風に使えるの？
LTE Advanced 機能が使えれば、Wi-Fiがないところでもインターネットに接続できます
Surface Pro LTE Advanced は、SIMカードの差しこみが可能で Wi-Fi が使えないところでもネットにつなぐことができる《スマホみたいな通信機能》つきの機種。
Wi-Fiが使えないところでもインターネットにつないでパソコン作業したい人、いま現在（ポケットWifiなど）モバイルWi-Fiルーターを一緒に持ち歩いてるけど パソコンだけ持って出かけられたらな～と感じている人 は、Surface Pro LTE Advanced を検討する価値あり。
ただし、Surface Pro LTE Advanced を買えば直ちに LTE Advanced が使えるわけではなく、LTE Advanced の機能を活用するなら、通信契約が必要になります。
Surface Pro LTE Advanced で、テザリングも可能
メーカーさんに確認すると、「モバイルホットスポット」を設定すればテザリング可能、とのこと。
Surface Pro LTE Advanced をルーターとして、近くにある他のパソコンにインターネット接続を提供することができます。
Surface Pro LTE Advanced が対応しているのは「データ通信」のみ
Surface Pro LTE Advanced が対応しているのは「データ通信のみ」だそう。つまり、インターネットへの接続はできますが、音声通話はできません（※）。
（※ ここでいう「音声通話」は、[090]か[080]か[070]で始まる電話番号での音声通話のこと。Skype、LINEなど、アプリを使った音声・映像等の通信は、データ通信のみで可能です。）
そのため、Surface Pro LTE Advanced 用に通信契約をするなら、音声通話が付属していない、データ通信のみ（データ通信専用）のプランがオススメです。
Surface Pro LTE Advanced は、どの会社のSIMが使える？
Surface Pro LTE Advanced は nanoSIM を入れられる《SIMフリー》仕様で、日本国内の携帯電話会社の多くに対応しています。
docomo（NTTドコモ）、au（KDDI）、SoftBank、IIJ の4社は、相互接続性試験（IOT）で動作確認済み。
今回わたしが試した mineo（ドコモプラン）でも、快適に使えました♪
mineo（マイネオ）の nanoSIM を入れて使った感想などは、以下の記事にまとめました。
「LTE あり」と「LTE なし」の Surface Pro、どこがどう違う？
「LTE あり」と「LTE なし」の機種ではどんなところが違うのか、まとめました。
性能のバリエーションが「LTE あり」は少ない
2018年8月現在、LTE機能なしの Surface Pro は 7種類あるのに対し、LTE機能ありは 1種類のみ。
LTE機能つきの Surface Pro は、現状、「256GB SSD / Core i5 / 8GB RAM」の性能モデルだけです。
性能と価格のバランスがいい、使いやすい性能ではありますが、他の性能モデルがいいと考えていた人にとっては悩ましいところかもしれません。
機能と端子の違いは、LTE に関する部分だけ
機能の違いは、LTEの有無のみ。
端子は「LTE あり」の機種では、nanoSIM の差しこみ口が追加されています。
nanoSIM の隣の microSD の差しこみ口の位置が少し上にずれているようですが、その他の端子に違いはありません。
タイプカバー（キーボード）も「LTE なし」の Surface Pro と、同じものが使えます。
デザインはほぼ一緒 … ちょっとだけ違うところも
LTEの有無にかかわらず、外形はほぼ同じです。
異なる点は、2つ。
1つは、先述した nanoSIM の差しこみ口の周辺。
もう1つは、本体の上側面。
LTE なしの機種（写真 [下] ）ではこの面の大部分が樹脂製になっていますが、LTE ありの機種（写真 [上] ）では他の側面と同じく金属製です。
重量は「LTE あり」が 42g だけ重い
サイズや厚みは同じですが、重さが少し異なります。
Surface Pro（Core i5, LTE なし） 約 770 g
Surface Pro（Core i5, LTE あり） 約 812 g
バッテリー持続時間が「LTE あり」は約1時間短い
Surface Pro（LTE なし） 最大 13.5 時間の動画再生が可能
Surface Pro（LTE あり） 最大 12.5 時間の動画再生が可能
価格が「LTE あり」は、1万6千円くらい高い
同じ性能の機種を比べると、LTEの有無で 16,200 円の差があります（※マイクロソフト公式通販価格を比較）。
Surface Pro（256GB SSD, Core i5, 8GB RAM, LTE なし） 158,544 円（税込）
Surface Pro（256GB SSD, Core i5, 8GB RAM, LTE あり） 174,744 円（税込）
【まとめ】 LTE Advanced アリとナシ、どっちがいい？
LTE Advanced 機能の有無についてどちらがいいかは、どういう使い方をしたいかによって異なります。
Wi-Fiが使えない環境でもスムーズにインターネットにつないでパソコン作業したい人には LTE Advanced アリ の Surface Pro、オススメです。
逆に、Wi-Fiがあるところでしかパソコンを使わない人、新たな通信契約はしないな…という人は LTE Advanced ナシ の機種でもよさそうです。
Surface Pro LTE の 2020年 最新記事はこちら↓